不法滞在という言葉はネガティブなイメージがあるかと思います。オーバステイしている状態のことを不法滞在とよぶことがあります。ですが不法滞在は厳密にいうと不法入国、不法上陸、不法残留の3つに分けられ、オーバステイしている状況のことを正確に表現すると、不法残留していると表現できますが、不法滞在と言う言葉の方がなじみやすくなっているのが現状です。下記でそれぞれどういった状況のことをさすのか解説します。
不法入国とは
不法入国とは、有効なパスポートを所持しないまま日本に入国した場合のことをさします。ここでいう入国とは、日本の領海や領空に、入ることを意味します。不法入国の場面でのポイントとしては有効なパスポートを持っているかどうかが大事になってきます。偽造パスポートで入国し、それが判明した場合は退去強制事由にあたります。退去強制を受けると5年間日本に入国することができません。
不法上陸とは
不法上陸とは入国審査官からの入国許可を得ずに上陸した場合のことをさします。上陸と、入国という言葉は似ていますが別物です。虚偽の内容を申請して、上陸許可を得て日本に入国した場合は不法上陸になっていまいます。この上陸申請をするためには、ビザ(査証)を得ておく必要とするのが原則です。ですが。再入国許可を得て出国していた人が再び日本に上陸する場合、難民旅行証明書、観光を目的として入国するもののうち査証(ビザ)免除協定がある国からの上陸の場合はビザなしで上陸申請ができます。
不法残留
オーバステイのことをさします。適正な方法で入国、適正な在留資格をもって在留していた人が、在留資格の期限がきれた状態で日本に滞在することをさします。在留期限更新をうっかり忘れてしまったから不法残留状態になっている外国人に対しては、在留特別許可がデル可能性がありますので、気づいた時点で速やかに在留特別許可を得るための行動をしましょう。もしすぐに行動をおこせない、また何から始めればいいのかわからないという方は行政書士に依頼をかけることをお勧めします。
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