日系4世の受け入れ制度について【対象者、活動内容】

2024年1月2日

日本に在留している日系人は３世までの方が多いです。それは３世までの方しか入国が認められなかったという経緯があります。ですが海外の日系企業から、日系４世の方にも３世の方と同じように日本に訪れる機会を与えてほしいという要望があったり、日系４世の方々自身も日本を訪れてみたいと考える方が増えてきている傾向があることから日系４世に対する新たな受け入れ制度がスタートしました。この新しい制度の目的としては日本文化を日本国内での活動を通して取得し、日本の海外の日系会社の架け橋となる人材を育成するという目的があります。この制度のもとでは最長５年間日本に滞在することができ、就労することもできます。ですが就労できる範囲は、この制度の目的でもある、日本文化などを習得する活動の範囲内であることが求められます。

日系４世のさらなる受け入れ制度の対象者は？

対象者は以下の通りです。

❶日系４世であること
❷日本入国時18歳～30歳であること
➌帰国のための旅券(チケット)、また当該旅券を変えるだけの十分な資金があること
❹申請時点において、日本での滞在での独立生計要件が満たされると見込まれるもの
❺健康であること
❻素行が善良であること
❼日本における滞在中に死亡、負傷した場合の保険に入っていること
❽基本的な日本語を理解することができる能力を試験の合格証などで証明できること
(日本語の能力→入国時はN4、合計２年以上いる場合は→N３程度が求められる)
❾日系４世サポーターが確保されていること
➓本制度を利用し、合計５年がたっていないこと

入国が認められた場合の在留資格の有効期間は、6か月、1年を与えられることが多いです。

どういった活動がゆるされるのか？

この制度の目的である日本文化などを学ぶ活動は活動内容としてみとめられ

❶行政が開催する日本語学習講座に通い日本語学ぶ活動
❷町内会などの集まりに定期的に参加をして地域社会とかかわりを持つこと
➌茶道、弓道、柔道など日本に特有の文化を体験すること
❹日本語、日本文化を学ぶ活動を前提に就労すること

などが挙げられます。

日系４世サポーターについて

日系４世サポーターとは、日系4世が日本語や日本の文化などを学ぶ活動を問題なく行えるよう、支える役割をする人(団体)です。入国時にこの日系4世サポーターが確保されていることが入国時の条件のひとつでもあります。この日系4世サポーターになるには条件があり、個人がなる場合、団体がなる場合とそれぞれで条件が異なります。

個人が日系4世サポーターになる条件

・日本人、外国人(帰化した人、永住者、特別永住者に限る)であること
・誓約書を入管に提出する(無償で日系4世の方をサポートする旨の)
・過去に入管法のいはんにより刑に処されたことがない、またこれらの法令に対し、不正、不当な行為をしたことがない
・20歳以上であること
・暴力団などの反社会的団体に属しているものではないこと
※サポーター1名が支援を行える日系4世の数は、最大で2名です。

団体が日系4世サポーターになる条件

・当該団体が、支援をする日系4世の居住する地域で国際交流、または地域社会への奉仕を目的として活動する非営利法人であること
・誓約書を入管に提出する(無償で日系4世の方をサポートする旨の)
・過去に入管法のいはんにより刑に処されたことがない、またこれらの法令に対し、不正、不当な行為をしたことがない
・20歳以上であること
・暴力団などの反社会的団体に属しているものではないこと
※サポーター1名が支援を行える日系4世の数は、最大で2名です。